風営法許可申請
皆さんは「風俗営業」と聞き、どんな印象を思い浮かべますか。一般的にはピンク産業(いわゆるエッチなお店)を想像する方がほとんどではないでしょうか。しかし法律上の風俗営業とはそのようなお店だけではなく、もっと身近な、普通に街中でよく見かけるお店が法律上の風俗営業だったりするのです。
例えば、スナックやキャバクラ、パチンコ店やマージャン店、ゲームセンター等も風俗営業であり、普通に街中によく見かけますし、入った事があるという方も多いのではないでしょうか。
そもそも風俗とは、一般市民の日常生活の特色や世相などを表すしきたりや習わしのことです。したがって風俗営業とは世間一般の世俗や娯楽を提供するために営む営業のことを指し、決していやらしいお店だけに当てはまるというわけではありません。
ただ、際限なく風俗営業を許可してしまうと、行き過ぎた風俗が横行する可能性があり、青少年の教育の妨げとなったり、清閑な生活を営む住民の権利を侵害してしまうことにもなりかねないため、いったん規制しておいて、条件を満たした者だけに営業する権利を与えるという仕組みが取られているのです。この風俗営業を営みたいと申請する行為のことを「風俗営業許可申請」といいます。
風俗営業許可申請をするには、非常に多くの専門的な書類を必要とし、初めておこなう者にとってはかなりのハードルとなっています。これから風俗営業を始めたいという方は、こういった煩わしい準備は専門の行政書士に依頼し、空いた時間を開店準備のために有効に使うことをオススメします。
申請書作成に揃えて置きたい備品
メジャー(短・中) | レーザー距離計 | 電子角度計 | 照度計 |
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テーブルや椅子等の備品の大きさを測る時に使用します。 |
店内の広さや距離を測る時に必使用します。 |
店内の様々な角度を測る時に使用します。 |
店内各所の明るさを測る時に使用します。 |
申請書作成に最も労力を要するのが「店内配置図」「求積図」等といった図面作成です。上記のような備品を揃え、正確に図面作成をする必要があります。これらのうちメジャーは量販店でも手軽に入手できますが、他のレーザー距離計、電子角度計、照度計はなかなか手に入りませんので、特別に取り寄せる必要があります。
また図面は一応手書きによる作成も認められておりますが、やはり正確を期するにはCAD等の製図ソフトを使用し作成することが望ましいですし、所轄の担当官からも印象が良くなるといえるでしょう。
最近の図面作成例
求積図 | 平面図 |
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単純な四角形の形状ではないため、台形や三角形のブロックに室内を分割し面積を求めた難しい事例。 |
形状が単純な四角形で、求積を求めるのは簡単な部類でしたが、ダーツ機を設置する場合の【10分の1ルール】を考慮した事例。 |
平面図 | 音響・照明・映像設備等 |
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図面だけでは微妙なニュアンスが伝わらない場合は、実際の写真を貼付して説明します。この図面は補正に補正を重ね、3回目の提出でようやく受理して頂いた事例です。 |
ダンスクラブの音響・照明・映像設備の図面です。ミラーボールやディスコライト、スポットライト3種に4連カラーライト等、とにかく時間のかかった事例でした。 |